欠点を知ったうえで、2足目を買ったスニーカーの話
先に打ち明けてしまうと、この記事で紹介するスニーカーには、はっきりした弱点があります。ソールが剥がれてくるんです。それでも僕は同じものをストックし、日常的に履き回しています。
対象はVANSのPREMIUM AUTHENTIC REISSUE 44。世の中のレビューは新品の格好良さを褒めるものが大半なので、この記事では半年履き込んだ実物の劣化っぷりを写真で見せながら、「それでも買い直す理由」まで含めて正直にレビューします。購入を検討している方は、良い面と悪い面をセットで判断材料にしてください。

背景を少しだけ。20代の頃はハイテクスニーカーを主役にコーデを組んでいた僕ですが、35歳になった今は、服を引き立てる控えめな足元がしっくりくるようになりました。その模索の中で戻ってきたのが、このオーセンティックだったんです。
COMFYCUSHからの乗り換えで感じた違い
以前の愛用はAUTHENTIC COMFYCUSH。柔らかいインソールは快適だったものの、ソールが薄めでシルエットに物足りなさがありました。
REISSUE 44はその逆で、ソールとインソールの両方に厚みがあります。クッション性が上がっただけでなく、足元に適度なボリュームが出て、コーデ全体が締まる。ナイキともニューバランスとも違う、ローテクならではの佇まいがより強調されたモデルだと感じます。


問題の弱点:フォクシングテープが浮くように剥がれる
ここから本題のデメリットです。VANSには「汚れてからが本番」という文化がありますが、REISSUE 44の劣化はそれとは質が違います。
履き込むと、アウトソールとミッドソールの接着面、特にフォクシングテープの部分が浮くように剥離してきます。伝統製法ゆえの宿命とはいえ、この剥がれ方は「味」と呼ぶには苦しい。率直に言って、見た目が残念になります。実際の状態がこちらです。



欠点込みでも履き続ける、たった1つの理由
答えはシンプルで、履いたときの満足度が圧倒的だからです。現在のローテーションはオーセンティック、オールドスクール、スリッポンとVANSがほぼ独占。たまにニューバランス990系に足を入れると、クッションの優しさに感動はするものの、あのボリューム感が今の服装に馴染まない。結局、翌日にはVANSへ戻っています。


このスニーカーが変えた、服選びの順序
REISSUE 44を迎えてから、コーディネートの組み方が根本から変わりました。以前は靴が起点、今は服が起点。主張しない足元だからこそ、どんな服にも終着点として収まってくれます。
そうなると、ソールの剥がれへの見方も変わってきます。履き込んだ痕跡は自分の生活の記録でもある。限界が来たらストックの新品を下ろせばいい。買い直せる価格帯であることも、この割り切りを後押ししてくれます。
使い分け:日常はスリッポン、勝負日はオーセンティック
実際の運用としては、子どもの送迎などスピード重視の日はスリッポン、服装を整えて出かける日はこのオーセンティック、という使い分けに落ち着いています。柔らかい履き心地を最優先したい方には、COMFYCUSHも引き続き良い選択肢です。


よくある質問(FAQ)
Q. ソールの剥がれは修理できますか?
経年劣化による接着剥がれは保証対象外が一般的です。シューグーなどの補修剤で早期にケアするか、消耗品と割り切って予備を持つ運用がおすすめです。
Q. REISSUE 44とCOMFYCUSHはどう選び分けますか?
柔らかさ最優先ならCOMFYCUSH、ソールの厚みによるシルエット重視ならREISSUE 44です。両方持って使い分けるのも十分ありです。
Q. サイズ感に癖はありますか?
普段のスニーカーサイズが基準で問題ありませんが、インソールが厚めなので、フィット感が気になる方は試着を推奨します。
Q. 剥がれはどのくらいの期間で出ますか?
履く頻度によりますが、僕の場合は半年程度の週数回ペースで接着面の浮きが目立ち始めました。毎日履くならもう少し早いと思います。
まとめ:完璧じゃないから、ストックしてでも履く
REISSUE 44は、ソール剥がれという明確な欠点を抱えた不完全なスニーカーです。それでも、履き心地とシルエットがもたらす満足感、そして気兼ねなく買い直せる価格が、その欠点を上回ります。ハイテク疲れを感じ始めた30代の足元に、この不完全な名作をぜひ一度試してみてください。



コメント